エンターテインメント | August 02, 2026

24時間テレビマラソンコース地図を完全解説!歴代ルートとスタート地点まとめ

夏の終わりになると、日本中のテレビが一つの方向を向く。日本テレビ系列で毎年放送される「24時間テレビ 愛は地球を救う」、その最大の見せ場がチャリティーマラソンだ。芸能人が深夜から翌日の放送終了直前まで、ひたすら公道を走り続ける。その姿に涙する視聴者は毎年後を絶たない。そして放送が近づくたびに、ネット上で急増する検索がある。「24時間テレビマラソンコース地図」だ。

24時間テレビマラソンコース地図のイメージ

コースは公表されない、それでも人々は追い続ける

24時間テレビのマラソンコースは公式には公表されない。そのため、正確なルートを事前に把握することは難しい。それでも毎年、視聴者たちはSNSやリアルタイムの目撃情報をかき集め、独自にコース地図を作り上げていく。この「非公式の追跡文化」そのものが、番組の一つの醍醐味になっていると言っても過言ではない。

2002年の西村知美ワープ疑惑をきっかけに、2003年から「24時間マラソン追跡団」が誕生した。自転車でランナーを追走しながら距離計測器で実際の走行距離を確認するという市民監視活動が毎年続くようになった。当初は疑惑の目を向けるための行動だったが、いつの間にかそれが応援に変わっていくという、なんとも日本らしい光景が生まれた。

ツイッター上では24時間テレビのマラソンを追跡する専用アカウントが複数存在しており、それらをチェックすることでリアルタイムのコース情報を把握できる。複数のアカウントをフォローしておくと情報の精度が上がる。

マラソンはいつから始まった?チャリティーランの原点

チャリティーマラソンは第15回(1992年)の番組リニューアル以降、毎年実施されている。土曜日の19時頃にスタートし、番組終了までにゴールとなるメイン会場を目指す形式だ。走行距離はランナーの年齢や体力などを考慮して決定されるが、100km前後であることが多い。

チャリティーマラソンは1992年の第15回から2025年の第48回まで、毎年途切れることなく行われている。30年以上にわたって続くこの企画は、今やチャリティー番組の象徴的な存在となっている。2001年には歴代で初めて女性ランナーが選出され、研ナオコさんが時間内に85kmを走破した。そのゴールの瞬間、視聴率は33.9%を記録した。

24時間テレビ チャリティーマラソン 歴代ランナー

スタート地点とゴール地点の傾向を読む

コースの全容は非公表でも、スタートとゴールについてはある程度のパターンが見えてきている。スタート地点は毎年、繁華街ではない神奈川県のどこかという推測が多く、移動中継車やサポートスタッフの黄色いTシャツの目撃情報などをもとに有志が特定しようとする。後半のコースはほぼ毎年同じルートになるという傾向がある。

2022年にランナーを務めたEXITの兼近大樹さんは、スタート地点が神奈川県にある生田スタジオで、ゴール地点は両国国技館だった。単独走行で100kmに挑戦し、時間内に完走している。生田スタジオから両国国技館まで、直線距離にして約40kmほど。しかし実際の走行距離は100kmに達するため、かなり複雑なルートを取ることが想像できる。

2023年はタレントのヒロミさんが102.3キロのチャリティーマラソンに挑戦した。スタート地点は東京都日野市にある日野クリーンセンターで、20時過ぎに出発。富士見第三公園付近を通り、拝島自然公園での休憩をはさんで多摩川の近くを走るルートが確認されている。

18キロほど走った時点では柴西公園付近を走っており、スタート地点に戻るようなUターンの形になっていた。翌朝2時あたりには生田スタジオに戻って休憩タイムを取った。100kmを超える距離を走るには、直線的なルートでは対応できない。折り返しや迂回を繰り返しながら少しずつゴールへ近づく、そのじりじりとした道のりもまた、視聴者を引きつける理由の一つだ。

2024年のやす子マラソン:台風がコースを変えた

2024年の24時間テレビのマラソンランナーは、お笑い芸人でもと自衛隊のやす子さん。全国の児童養護施設への募金マラソンとして実施する予定で、1000名程度の市民ランナーと一緒に走ることも発表されていた。しかし、放送直前に大きな変更が生じた。

台風10号の影響により、直前になって市民ランナーが参加するマラソンイベントは中止に。コースも競技場内での周回コースに変更されることが、直前の生放送特番の中で発表された。8月31日の夜は競技場内を走り、翌9月1日には日産スタジアムをスタートして両国国技館を目指すルートへと移行した。自然の前には、綿密な計画も一瞬で変わる。それでもやす子さんは走り続けた。

一般市民ランナーの参加がなくなった分、先輩芸人たちが伴走に参加するという形になり、これはこれで新鮮な展開だと視聴者の間で話題になった。台風対応の柔軟なルート変更は、番組スタッフの対応力を見せる場面でもあった。

コロナ禍でも止まらなかった:2020年の「募金ラン」

2020年の「24時間テレビ43」では、新型コロナウイルスの影響で恒例の公道マラソンが中止され、私有地の1周5kmコースで新企画「募金ラン」が行われた。高橋尚子さんの発案によるもので、1周ごとに10万円を寄付する形式だった。公道を走れないという制約の中でも、チャリティーの精神を絶やさなかった判断は多くの支持を集めた。コース地図という概念そのものを問い直すような、異例の年でもあった。

歴代マラソンの距離と注目ランナーを振り返る

これまでのランナーには、間寛平さんやイモトアヤコさん、城島茂さん、みやぞんさんなど豪華なメンバーが名を連ねてきた。それぞれに異なるドラマがあり、コースも微妙に異なる。

2018年のみやぞんさんは、マラソン100kmに加えてスイム1.55km、バイク60kmという24時間テレビ史上最も過酷なトライアスロン形式に挑戦した。当日の東京は40℃に迫る猛暑で、アスファルトの熱で足の裏の痛みに耐えながらも、番組終了直前に完走した。

2017年のブルゾンちえみさん(現・藤原史織さん)は、放送当日に発表されたにもかかわらず90kmを完走。終始力強い走りでゴールし、落ちないメイクも話題になった。当日発表というサプライズ演出が功を奏して、SNS上での反響は番組史上でも特に大きかった。

2025年のランナーはSUPER EIGHTの横山裕さんが務めることが発表された。コースの詳細については例年通り、放送前後のSNSやリアルタイム追跡情報が頼りになる。

24時間テレビ マラソン スタート・ゴール地点 日産スタジアム

コース地図を自分で追跡するには?SNS活用ガイド

公式がコースを発表しない以上、情報収集はSNSに頼るのが最も現実的な方法だ。X(旧Twitter)では放送日になると、ランナーの現在地に関するツイートが急増する。検索キーワードは「24時間テレビ 現在地」「マラソン 今どこ」「追跡」などが有効だ。

視聴者や沿道の住民がリアルタイムで目撃情報を投稿するため、そのツイートを時系列でたどれば、ある程度のルートが浮かび上がってくる。Googleマップと組み合わせて使うと、スタートとゴールの間を結ぶコースの輪郭がだんだんと見えてくる。

また、追跡班の有志がランナーと目が合い、「あともうちょっとだから頑張れ」と励ます場面が生まれるなど、疑惑の監視から応援へと変化した追跡文化は、番組と視聴者の奇妙で温かい共創関係を生み出している。コースを「知りたい」という欲求が、いつしか「応援したい」という感情に変わる。それが24時間テレビのマラソンならではの空気感だ。

コースを「地図で見る」意味、その先にあるもの

24時間テレビマラソンコース地図を検索する人たちが求めているのは、単なる地理情報ではない。深夜の公道を黙々と走るランナーが、今どのあたりにいるのかを知りたい。その場所の風景を思い浮かべながら、一緒に歩んでいる気持ちを持ちたい。そういう感情的な欲求が検索を後押ししている。

コースが非公表であることは、番組としての緊張感と驚きを保つための演出でもあるかもしれない。でも視聴者はそれでも探し続ける。毎年夏の終わりに繰り返されるこの光景は、24時間テレビとその視聴者が長年かけて築き上げた、独特の関係性を映している。

スタート地点の空気、折り返しの瞬間、夜明け前の道、そしてゴールテープ。コース地図の点と線の向こうには、一人の人間が限界に挑み続けた生の記録がある。地図を見るということは、その記録の目撃者になることでもある。来年の夏も、その地図を求める声はきっと増え続けるだろう。